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4億円は当たらなかった

 ロト7という宝くじを買うようになった。毎週金曜の夜に当選発表があって、1等賞が当たると4億円もらえる。

 宝くじの1等が当たるのはチリみたいな確率だってことはわかってるし、それなら買わないほうがマシだと思ってたんだけど、ある日ふと「4億円がもらえる権利」を手に入れたくなってみて試しに買ってみた。当たる確率は0.000001%だけど、買わなければ厳密にゼロだ。その差は歴然と大きい。なので毎週1口だけ買うようにしている。

 今まで何回か買って4億円どころか一番下の6等(1,000円)すら当たったことはないんだけど、僕の生活や性格に変化が起きた。何かをダメ元でやってみるだとか、人に頼んでみるだとか、そういう事が出来るようになったのだ。「試しに言ってみるか、どうせ4億円は当たらないんだし」という呪文を頭のなかで唱えることで、今までなら全く頼みづらかったことなんかがわりと簡単に言えるようになった。まぁ言えるようになったというだけで、4億円が当たるぐらいすごい事は相変わらず叶わないんだけど、1,000円ぐらいのことならたまに実現するようにはなったのだった。